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「 バターケースの未来をデザインしたい 」
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▼ ひらめき、そして試作の日々持ちづらい皿形のバター容器。 この問題、どう解決するか……。 苦悶の日々のなか、 “ひらめき” がやってきたのは。 酷暑といわれた2011年、夏の終盤、8月31日。 北アルプスの山なみを眺めるレストランで、昼食をとっていたとき。 「あっ。これだ……」 工房に帰ったら、すぐスケッチを起こし、設計図をひき、試作に入りました。⇒ 写真のバターケース。試作第1号です。 底がアーチ状になっています。 「容器を持ちやすい」 「バターが切りやすい」 「最後まで削りやすい」 そんな「450gバター」を入れるバターケースとは? この難題に、わたくしスクエアクラフト・川原カズキが出した結論。 「皿型で、かつ、底をアーチにする」⇒ これが、答え。 |
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▼ いよいよ、発売 ▼ なぜ「450gサイズ」なのか? ▼「良いものがない」と言ってみる ▼ ぶあいから “深底” ではない ▼ で、皿型。なんだけど…… ▼ ひらめき、そして試作の日々 ▼ 曲線、曲面を使ったシャープなデザイン |
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⇒試作品は、ホームセンターで売っている木材で作っています。 第1号は、まずはアイディア出し、タタキという感じです。まさに「荒削り」で「粗削り」で。 いまみたら、ちょっとハズカシイですけど、当時は『よしよし。これはイイ。カンペキだぁ!』なんて思ってたんですよ。心から。 |
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アーチの下に指を入れると…… 持ちやすい。ワン・ハンドで持てる。 これが答え、なのです。 このあと、設計と試作を繰り返し、デザインを熟成させていきました。 |
⇒どうして、コレに気づかなかったのでしょうか? まさに、コロンブスの卵。 川原カズキは文系人間ですが、こういう発想がけっこう好きだし、得意です。ほかにも、有形無形のアイディア、いろいろあります。 |
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その軌跡。試作品の数々。⇒ 設計図のデータが入ったフォルダ。 バージョンアップを重ねて「バージョン03-09」 実質「バージョン16」までいきました。 |
⇒どの順番に作ったか? わかります? ◇左下:1回目。ほんとにアイディアだけ。 ◇右下:2回目。ちょっと、デザインの要素を入れて作ってみました。けど、まだまだ。 ◇左上:3回目。かなり良くはなってきました。でも、こなれない部分があるし、製作工程上、改善しなきゃいけない部分がありました。 ◇右上:ほぼ最終形で、現行バージョンに近いです。ここから曲線の半径にして1ミリ単位、角度にして0.1度単位の微調整を行ないました。 |
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そして、これが試作の最終バージョン。 個人用として、450gのバターを入れて使っているバターケースです。 あらためまして、自己紹介を。 こんにちは。 名前は「pattie450」(パティ・ヨン・ゴー・マル)といいます。⇒ よろしくお願いします。 |
⇒pattie450の語源は? 「pat」の部分は、フランス語でお菓子、ケーキ屋さんを意味する「patisserie」からとりました。「ttie」の語尾は、オーストラリアなどの英語圏で、親しみをこめて呼ぶときに使われる、語尾の変化です。たとえば、イヌは「dog」ですが「doggie(ドギー)」となります。こんな感じで、親しみやすい名前にしたかったのです、はい。 このバターケース「パティ450バターケース」と呼びますが、英語表記では 「pattie450 butter dish」とします。 【バターディッシュ】です。 じつは「バターケース」は和製英語なのです。これについては11/01/16の安曇野クラフト日記「バターケースの衝撃!」で書いてます。よろしければお読みください。 |
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▼ 曲線、曲面を使ったシャープなデザインpattie450は、皿型のバターケースですが、 皿型バター入れにありがちな鈍重な感じを、いっさいなくしました。 たくさんの曲線で構成されています。 曲線半径を1mm単位で吟味して。 角度を0.1度単位で変えて。 デザインを検討しました。 曲線が多用されていますが、木のクラフトにありがちな 「面取りした丸み」ではありません。⇒ だから、シャープな印象があります。 かつ、優美な雰囲気も持ち合わせています。 その時によって、感じ方がちがう。そして、見飽きない。 そんなフォルムを目指してデザインしました。 |
⇒「面取り」とは、写真のような、トリマーやルーターという、高速で刃が回る木工機械で、削ってつけた丸み、アールのことです。 スクエア クラフト ファクトリーでは、このような、機械で面取りしたままの曲線、曲面を、極力排すようにしています。 「pattie450」では、まったく用いていません。ただ、木が欠けて、指をケガしないように、軽く角を落としてあります。専門的には「糸面」といいます。 |
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曲面を多用することによって、pattie450は、 ひとつひとつの製品によって、 木目の現れかたが、まったく異なります。 写真の2つのバターケースは、 2つとも同じ材料(アッシュ)です。⇒ 丸太から、板材へ切り出しかたのちがいで、 こんなにも印象が変わります。 思い切ってつけたカーブと曲面は、木目に変化をあたえ、 ときに、作者である私の想像を超えた形で、 再現不可能な意匠として、目の前に浮かび上がってきます。 それは、まさに一期一会。 作り手には、作る楽しさを、 買い手には、選ぶ楽しさを、 このpattie450は与えてくれます。 |
⇒写真は同じアッシュ(タモ)を材料に。 左は「柾目(まさめ)」といいます。 それに対し、右は「板目」と呼びます。 ちがう樹種のようにさえ思えますが、おなじなんです。木という素材は、かように面白いものです。 |
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そして。 話は戻りますが、機能だって。 「容器を持ちやすい」 「バターが切りやすい」 「最後まで削りやすい」 スクエア クラフト ファクトリーの業務用450gバターケース 「pattie450」 バターケースの未来をデザインしました。 川原カズキ/スクエア クラフト ファクトリー(2012/03/15) |
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▼ いよいよ、発売
▼ なぜ「450gサイズ」なのか? ▼「良いものがない」と言ってみる ▼ ぶあいから “深底” ではない ▼ で、皿型。なんだけど…… ▼ ひらめき、そして試作の日々 ▼ 曲線、曲面を使ったシャープなデザイン |
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「pattie450」のわかりやすい商品説明をよむ ≫ |
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パティ・シリーズに200g用のコンパクトサイズ登場 パティ・スタンダード バターケース |
「パティ・スタンダード」は、 スーパーなどで市販されている200gサイズや、 エシレ・バターなど、欧米からの輸入バター 250gサイズを保存するための木のバターケース。 「パティ450」と同じデザイン・コンセプトで、 サイズをコンパクトにしました。 パティ450より、高さを抑えて、長さを短くしました。 曲線はつよめにして、より、丸みを持たせて。 ちょっと、かわいらしいテイストです。 容器を持ちやすい、底部のアーチ構造、 18-8ステンレスの底板、密閉性の確保など、 便利さ、性能は、パティ450と変わりはありません。 「普段づかいのバターを、特別なバター入れに」 日々の食卓の上に、お好きなパンのそばに、 いつも置いていただきたい、という気持ちで作りました。 pattie standardの商品説明へ ≫ |
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【Link】バターケースについての工房内リンク | ||||||
バターのためのバターケース バターを使う人のためのバターケース real butter case リアル バターケース リアル バターケースの商品紹介をみる ≫ フタにケースを置くことで、バターが上がってくる スクエアクラフトが開発した 「ポップアップ機構」が好評の木製バターケース。 底が深いバター容器なのに、バターを切りやすく、 最後まで削りやすい、画期的なバター容器です。 このバターケースには、200gサイズのバターが入ります。 |
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バターをカンペキに保存する リーズナブルな木のバターケース true butter case トゥルー バターケース バターが冷蔵庫の空気で酸化しないよう、 密閉できる木のバターケース。 大切なバターを清潔に、フレッシュにキープできます。 価格もリーズナブルでお求めやすくしました。 このバターケースには、200gサイズのバターが入ります。 トゥルーバターケースの商品紹介をみる ≫ |
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